会長挨拶

 このたび、第22回NPO法人日本脳神経血管内治療学会北海道地方会を開催させていただくことになりました。大変光栄であると同時にその責任の重さを実感しております。

 今回の学術集会のテーマは、「チーム医療と連携」といたしました。脳血管内治療は機器の進歩と共に重要性を増しておりますが、安全で基本に忠実な術者、適切なデバイス・画像・周囲のサポートがなければ患者の利益を追求できません。垂直的に先輩から受け継ぐ技術・経験、水平的に施設間で広がる知識の共有、両者がうまくかみ合うことで術者を始めとしたチーム全体の成長が望めると考えています。本大会はこれらの視点を軸に医師だけでなくメディカルチームも学べる会にしたいと思っています。これまでとやや趣向を変えて複数のセミナー・特別企画・教育講演を企画しております。

 今後の国内の拡大状況の確実な予想はできませんが、本学会は現時点ではハイブリッド型の開催を目指して準備しておりますが、状況をみてweb開催に変更させていただく可能性も考慮して、本大会用のHPも作成いたしました。

 社会的使命をもつ団体としてよりよく、より強く変化するための機会、公益に奉仕するために一人の知識ではなく開かれた議論の場として、本会が皆さまの役に立つ形で開催できるように臨む所存であります。多くの医師、看護師、放射線技師の方々に演題を発表していただき、実り多き学術集会になることを望んでおります。皆様のお力添えを賜わりますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

 なお北海道脳血管内治療学会は2020年度より日本脳神経外科学会から生涯教育研修会に認定されたため、本年度から特別講演は脳神経外科領域講習1単位の取得が可能になりました。ご参加のほどよろしくお願い申し上げます。

2021年4月吉日

第22回日本脳神経血管内治療学会北海道地方会 会長 大川原 舞
(医療法人社団 医修会 大川原脳神経外科病院 副院長)