The 45th Annual Meeting of Japanese Society for Wound Healing 第45回日本創傷治癒学会 テーマ:新創傷治癒学一創生・展開・未来

第45回日本創傷治癒学会終了のご挨拶

 お陰様で第45回日本創傷治癒学会学術集会の全プログラムを終了させていただきました。3年前に理事会ならびに評議員会、総会のご承認を頂き、臨床医学、基礎医学や看護学の研究者が横断的に集い、新たな治療法創成を推進するという趣旨のもと、3年間の準備期間を経て実現したものです。お陰様で6名のプログラム委員先生の皆様の多大なご努力と各企業の絶大なるご協力のもとに、無事大会を終えることができましたことを厚く御礼申し上げます。
 本学会テーマとして「新創傷治癒学 −創生・展開・未来−」を掲げました。お陰様で当初の目標を上回る登録参加者400名以上のご参加を頂き、無事学会最終日を迎えることができ、大変嬉しいとともに会員の皆様の多大なご支援に感謝申し上げます。基礎と臨床分野における2つの企画シンポジウム(計8題)、2つのイノベーションセミナー(計8題)、特別講演、特別セッション(計4題)、ランチョンセミナー(計2題) に加え、この度の学術集会では2度目の企画であるプレコングレスシンポジウム(3題)にも大変多くの参加者に参加して頂き大変有り難く存じております。特別セッションでは故野口先生の奥様からセッション開催の御礼を頂戴し、医学に貢献した故人の功績をたたえるすばらしい企画であったと思っております。
 今回テーマを「新創傷治癒学 −創生・展開・未来−」と掲げて創傷治癒学の未来や展望を考える良い機会になったと思っております。これが契機になり、臨床医学、基礎医学や看護学の研究者が相互に協力し幾多の試行錯誤により新たな研究成果が生み出され、臨床に還元される新たな治療法が創生されることを心から期待しております。会期中に不手際でご迷惑をお掛けしましたことをこの場をお借りしてお詫び申し上げます。本学会がみなさまの研究・交流の場となり、みなさまの研究の発展と本学会の益々の発展を願っております。来年また東京で皆様にお会いできますことを心から願っております。

第45回日本創傷治癒学会会長

東邦大学大学院医学研究科 先端医科学研究センター
組織修復・病態制御学部門 教授

赤坂 喜清


会長挨拶

第42回日本創傷治癒学会会長、札幌医科大学医学部皮膚科学講座准教授、小野一郎

第45回日本創傷治癒学会会長

東邦大学大学院医学研究科 先端医科学研究センター
組織修復・病態制御学部門 教授

赤坂 喜清

 このたび伝統ある日本創傷治癒学会を主宰させていただくにあたり、関係各位の皆様に心よりお礼申し上げます。今回は東京駅に直結したJPタワーホール&カンファレンスで平成27年11月30日から2日間にわたり開催させていただきます。お陰様で多数の演題をご応募いただき、充実したプログラムを作成することができました。ご協力頂いた会員の皆様に改めてお礼申し上げます。
 日本創傷治癒学会は臨床医学、基礎医学や看護学の研究者が横断的に集い、それぞれの研究成果を検討し、新たな治療法創成を目指しています。より良い創傷治癒にはメディカルスタッフの方々によるチーム医療が重要です。今回は創傷治癒に重要な項目をガイドライン化した『創傷治癒コンセンサスドキュメント』を作成し、『創傷治癒コンセンサスセミナー』を開催することで、チーム医療の実践に役立てていただくことを考えております。
 国民高齢化による重症下肢虚血の問題がクローズアップされ、チーム医療による効果的な治療法が実践されています。今回は『重症下肢虚血の治療戦略』のセッションを設け、その第一人者である東 信良(旭川医科大学)先生、中村 正人(東邦大学)先生、寺師 浩人(神戸大学)先生、山口 篤史(日本フットケアサービス)先生からご講演いただきます。ここではさらなるチーム医療の発展から治療法を前進させる新たな機会になることを期待しております。
 『創傷治癒学』は侵襲組織の修復メカニズムを解明する学問であり、瘢痕で置換される修復(repair)と同一組織による再生(regeneration)から成り立ちます。これまで創傷治癒の組織再生は長年暗闇のベールに包まれていました。今後創傷治癒の新たな治療法創生にはこの組織再生のメカニズムを解明する必要があります。そこで今回は『新創傷治癒学-創生•展開•未来-』をテーマとし、再生医療の最新知見をお知らせする『再生医療のUpdate』のセッションを設けました。組織修復(repair)の解析が最も進む皮膚では再生医学の進歩により、飛躍的な治療法開発が期待できます。この皮膚・軟部組織における再生医学の最新知見と産業界の流れを熊谷 憲夫(聖マリアンナ医科大学)先生、矢永 博子(Yanaga Clinic)先生、畠 賢一郎(ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング)先生からご講演いただきます。さらに近年施行された再生医療新法の目的を岡田 潔(大阪大学)先生からご講演いただき、官民一体になって目指す日本の再生医療による新創傷治癒学の未来を考えますので、ご期待ください。
 従来の創傷治癒学は外科的侵襲後の組織修復のメカニズムを解明してきました。しかし近年増加する糖尿病性皮膚潰瘍のように慢性炎症性疾患では非侵襲性刺激による持続的な組織再改築が病態形成に深く関わってきます。この慢性炎症性疾患の分子メカニズムと治療法開発をその研究の第一人者である真鍋 一郎(東京大学)先生にご講演いただき、増加する慢性炎症性疾患に対する創傷治癒学の役割とその治療法開発における新創傷治癒学の展望を考えてみます。
 開業100周年を迎えた東京駅は12月からクリスマスイルミネーションが大規模に展開され、街中がクリスマス一色に染まります。会場に隣接する施設ではクリスマスツリーを、丸の内ではライトアップされた街路樹をみていただき、東京のクリスマス気分を充分満喫いただければ幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。