このたび第21回日本性機能学会東部総会を、お世話させていただくこととなりました。このような貴重な機会をいただいたことに対し、心より感謝申しあげます。
今回は、増加の著しい前立腺がんの治療に伴う性機能の問題を特別プログラムとして、多く取り上げさせていただきました。ランチョンセミナーとして北海道大学の篠原先生に前立腺がん治療後のQOLの問題を、イブニングセミナーとして鳥取大学の武中先生に性機能温存を目指した海綿体神経温存術式の解剖を、展示企画IIとして「日本人の前立腺全摘後の性機能研究-すでになされたこと・これから-」を室蘭市立病院の加藤先生、東北大学の並木先生、浜松聖隷病院の今井先生、筑波大学の末富先生にお願いしております。前立腺がん治療における性機能の問題を、より多くの先生方に関心を持っていただくきっかけとなればと考えております。
特別講演としてED治療において世界的な臨床データを積み上げられてきた高松赤十字病院の川西先生に陰茎血管系の再考を御講演いただきます。また今後本学会でも重要なテーマの一つとなる性同一性障害の診断・治療を教育講演として札幌医科大学の舛森先生に、展示企画Iでは、ユニークな観点から射精障害治療におけるTENGAの可能性を独協医科大学の小堀先生に御発表いただきます。
いずれの特別プログラムの演者の先生も、私が常日頃そのお仕事を尊敬し、今一番お話を聞いてみたい先生方であります。これらの研究は、すべてが素晴らしい創造性あふれた冒険であり、これからの臨床・基礎研究への大きな刺激となるものと確信しております。
また23題の興味深い一般演題を応募いただきました。こちらも、ポスターおよび口演による御発表により活発な議論が予想されます。今回の展示企画IIでは、学会開催前より、学会ホームページ、ブログ等を通じ諸先生方とご意見の交換をしてまいりました。このような新しい試みも含め本学会が、参加いただいた先生方の基礎・臨床研究に少しでも役立ち、新たな研究への入り口や問題解決への出口へとなればと願っております。
最後に本学会の準備にあたっては、性機能学会、札幌医科大学泌尿器科教室および同門の諸先生方に御指導、御支援をいただきましたこと厚く御礼申し上げます。私どもも、来るべき学会に向け精励努力する所存でございますが、至らぬ点が多々あると存じます。ご容赦いただけますようお願い申し上げます。天候に若干の不安がございますが、学会と共に春を待つ冬の札幌をお楽しみいただければ幸いです。多数の会員の皆様のご参加をお待ちしております。
第21回日本性機能学会東部総会
会長 佐藤嘉一
