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会長挨拶
第42回日本創傷治癒学会会長
札幌医科大学医学部皮膚科学講座准教授
小野一郎
この度の東日本大震災により被災された皆さまに、心からお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心よりお祈り申し上げております。
さて、このたび私どもは日本創傷治癒学会理事会ならびに評議員会、総会のご推薦とご承認を頂き、第42回日本創傷治癒学会を主宰させて頂く運びになりました。大変に長い歴史と実績を持ちます本学会を札幌で開催させて頂けるのは大変に光栄に存じております。会場は札幌市中央区のかでる 2・7で平成24年12月2日から4日迄の3日間にわたり、学術集会・総会・プレシンポジウムを開催させて頂くこととし、現在鋭意準備を進めております。
日本創傷治癒学会は昭和46年に第一回の研究会が開催され、北海道では昭和61年に第16回の研究会を北海道大学の第二外科学講座の田辺達三先生が開催されて以来の開催となります。ご存じのように本学会は外科学、形成外科学、皮膚科学、病理学をはじめとした基礎研究者さらには看護学研究者が横断的に集って、基礎的研究成果を発表するとともにその現実的・集学的な臨床応用の手法の確立を目指して議論を行ってきたことが特徴的な学会です。特に最近は基礎医学の分野から再生医療に関わる最新の研究成果が多数報告されるようになる傍ら、臨床家や看護学研究者から臨床に直結する治療戦略に関わる重要な報告が多数報告され、各分野の研究者間で大変に貴重な議論が行われる様になっており、本学会が創傷治療の現場に果たしている役割は従来にも増して大きくなってきております。このような背景から本学術集会のテーマも「From bench to home through bed side for the patients suffering from wounds: 創傷を抱えた患者のために研究成果をベッドサイドを越えて家庭まで」とさせて頂きました。
本学術集会のプログラム委員会の委員長には日本静脈経腸栄養学会理事長、札幌医科大学外科学第一講座平田公一教授にご就任頂き、プログラム委員には日本再生医療学会理事、名古屋大学大学院頭頚部・感覚器外科学上田実教授、日本創傷・オストミー・失禁管理学会理事長、東京大学大学院医学系研究科健康医学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学分野真田弘美教授をはじめとした先生にご就任頂き、それらの学会との共催でシンポジウムならびにプレコングレスシンポジウムを企画して頂く予定でおります。初日の12月2日のプレコングレスシンポジウムでは最近、注目を集めている陰圧吸引治療を中心に「最新の創傷治療の現状」とのテーマで埼玉医科大学形成外科教授市岡滋先生と東京大学大学院医学系研究科健康医学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学分野教授真田弘美先生のご司会で教育的講演会とする予定でおります。学会の初日、日曜日の午後からの開催ではありますが、12月の北海道は天候により、飛行機の運航にも支障が出る可能性をご考慮頂き、できましたら土曜日の夕方あるいは日曜日の朝に御来道いただき、ちょうどこの時期に毎年開催されておりますホワイトイルミネーション・ミュンヘンクリスマス市を楽しんでいただきますと有り難いです。また、北国の海産物をはじめとした北海道のおいしいお食事を楽しんでいただければとも思っております。このようなせっかくの機会ですので私どもも12月2日の夕方にはウエルカムパーティー、3日には会員懇親会の開催を計画し、学術的な面だけでなく、北国の幸もご賞味頂ける様、おもてなしさせて頂く機会とする所存でおります。
引き続き12月3日午前中は第一会場で日米合同(WHS-JSWH)合同シンポジウム、引き続き招待講演として米国からElof. Eriksson教授のご講演を予定しており、翌4日には東京薬科大学腫瘍医科学研究室教授濱田洋文先生の特別講演も予定しております。さらにそれらに加え、外科治療における創傷治療・再生医療、再生医療の現状と将来と題した2つのシンポジウムの開催も予定しております。一方、本会は創傷治療の臨床の第一線でご活躍していらっしゃる看護師の皆様にも数多くご出席頂くために日本創傷・オストミー・失禁管理学会理事長の真田弘美教授にもプログラム委員にご就任頂き、各種の企画を用意させて頂く予定でおりますので看護の分野からのご参加を心からお願い申し上げます。
なお、この度の学術集会では初めての企画として研究奨励賞に応募され一次書類審査を通過されました応募者の皆様に15分間ご講演いただきます。そのご発表を審査員による厳正な審査により中からさらに優秀な発表を選択して会期中に表彰する試みも行います。創傷治癒の研究に従事なさっている医師、看護師、企業の研究者の皆様はふるってご応募下さい。また、会期中の最終のセッションでは本学会のガイドライン作成委員会からのご提案で「創傷治療のクリニカルコンセンサス」の策定のための議論するセッションも企画しておりますので、是非ともご参加いただき、ご意見を頂きますようお願い申し上げます。
このように今までも本学会が実践して参りました創傷治癒に関わる研究、臨床の現場での数多くの進歩に関する成果の発表と議論を通じて会員相互の自由な意見交換の場を提供し、その病態の解明とより良い治療戦略の確立のためにこのたびはそれをさらに拡大して多くの関連学会の会員にもご参加頂きさらに発展的な研究を始める端緒の機会となることを目指しております。また、新しい企画として企業展示各社のブースにスタンプを用意させていただき、企業全てをスタンプラリーの様な形で訪問した参加者の皆様の中から抽選でiPadなどの賞品を進呈する企画もしております。
最後になりますがご参加いただきました皆様に取りまして学術的にも充実した学会となり、滞在中にも冬の札幌を楽しんで頂けますよう、様々な企画(懇親会でのお食事、会期中の朝食会やスイーツの提供も企画しています)を行い、楽しい思い出となる学術集会を目指しておりますので寒い時期の北海道(注意事項1、注意事項2をご覧下さい。)での開催にはなりますがお一人でも多い医師、看護師、企業の研究者の皆様のご参加者を期待しております。
平成23年12月
